自意識過剰なのかもしれないけれど、周りのお客さんがアメリアに好意的ではない視線を送っているように感じてしまう。
人の目を気にしがちなアメリアにとって、それは仕方のないことだった。
せっかく美味しいケーキを食べているというのに、だんだん萎縮して笑顔がなくなっていくアメリアを見かねたのか、食べ終わるとエマがすぐに立ち上がった。
「そろそろ行きましょう」
「え?」
「今日は天気もいいし、お話なら噴水前のベンチでもできるもの」
それを聞いたアマンダも「そうですね」と立ち上がり、荷物をまとめる。
(いつも気にしてもらってばかり……)
胸がいっぱいになったアメリアが優しい二人に「ありがとう」と言うと、「何のことかしら」とはぐらかされた。
この二人がいてくれてよかった。
アメリアはじーんと胸の奥が熱くなるのを感じながら、先を歩くエマの姿を追いかけた。
