(楽しくなるはずの休日だったのに、私のせいで台無しにしちゃったな)
落ち込んだアメリアが表情を曇らせていると、ワゴンに乗せられたケーキたちが仰々しく登場する。
エマが悩みに悩んで決めた王道ショートケーキ、コーヒーが好きなアマンダにぴったりの大人なティラミス、そしてアメリアが一目で気に入ったキラキラなフルーツタルト。
白いテーブルの上がカラフルに飾り付けられる。
下降気味だった女子三人組のテンションも、ケーキのお陰で上昇する。
いただきます、とドキドキしながら口に含む。
途端に口の中いっぱいに幸せが広がって、三人の周囲にはふわふわとお花が飛んでいた。
いつもならこのままお互いの近況を話しながら、ケーキを食べ、優雅に紅茶を飲む時間は、アメリアにとって何よりも至福の一時になるはずだった。
だけどなんとなく、あんな噂話をされた後だからだらだらと長居するのも居心地が悪い。
