「やめて、問題を起こしたらもうここに来れなくなっちゃうじゃない。そんなの、私嫌よ」
「……しょうがないわね、今回は見逃してやるわ」
「次はありません」
貴女たちと、これから何度だってこのお店に来たいのに。
暗にそう伝えると、エマとアマンダはようやく怒りを沈めることにしたらしい。
自分の代わりにこんなに怒ってくれるひとがいる。
それだけで、アメリアは言葉のナイフで傷つけられた痛みが癒える気がした。
その後、陰口を話していた令嬢たちは荒れ狂うエマとアマンダを視認したせいか、居心地悪そうにそそくさと退散していた。
「自分の言葉に責任を持てないひとは、最初から口に出さないことね。悪口なんて軽々しく言うものじゃないわ。いつか自分に帰ってくるもの」
その様子を未だに怒り冷めやらぬ瞳で見つめながら、エマは呆れたように言った。
