「えっと……」


「俺、歌い手やってるんだよね」



「はぁ」


「でさ、毎回イラストかいてもらう人探すのめんど……大変でさ」



本音漏れてますよ



椅子に座り、ダルげに話す彼。



「君に担当してもらいたいな、って」



爽やか笑顔に愕然とする。



「……はあ……」



「は?」



「まって、歌い手?君が?」

「うん」