夜の青だと思ったが違った。
星の導きだと思ったが違った。
青は次第に紫色へと変化した。
星には何かが流れかかって、
導くも導けないような光量になった。
太陽に染まった月が苦笑いをし、
月に染まったコントラバスは綺麗な昼を奏でる。
美しく慎ましくもある住宅は
垂れ漏れる生臭さに泣き叫ぶ。
さらば友よ。
これはまるで風のエチュード。
茜色の夕日に礼拝。
真紅の化粧をあなたに捧げる。
土に刻まれた歴史と共に。