「煌めき風に靡かせよう」

本当にこれで最後かな
小説の上巻がちぎれた雲とタブって見えて
何時までもここに居られるような錯覚を見ていた

青い雨が再びの杜の都を育て
太陽まで届きそうなジャズの煌めき音が
天突き抜けて日本全国に響き渡る

色々な状況で変わる時間の速さを
止まったままの時計が思い出させる

ありがとうが意味を成さない青い雨が
また降ったときにはどうすればいいのか
戸惑ってしまいました

何故か違う場所に移るのが嫌になり
引っ越しを躊躇う僕が水溜りで待ちぼうけ

何をまってるの?

こんな風に聞かれるのが怖かったから
無理やり時を進めて隠してたけれど

懐かしい方言の優しい雨が降り注ぎ始めた今
またありがとうが意味を成さないでいく

僕はこの先進もうと思います
太陽の煌めき元気な声

向こう側から響かせよう

再び僕は小さな種を青葉の風に
青葉城の強すぎる風に乗せて響かせる

昔の僕ならできた事今の僕ならもっと飛べ
暗闇で光る漆黒の光をこの手に
鈍くまた響かせよう

見ててねまた僕はあの懐かしい0に戻り
何もかもが進化したポエムで見えない翼で
風を送るよ

暖かさも寒い風も緩やかな風にだって
言葉って飛び乗っていけるって

今度はそんなポエムの羽をしっかり掴んで
君とも一緒に見たいんだ

煌めきが終わってもまだ追われない
僕しかかけないポエムの始まりを
今ここで宣言する

青い雨が大地に浸透してきたね
種を植えてまた歩きだそうね

見覚えがあるうちに再現しよう
僕のこのポエムに杜の都の面影も添えて

「流の義に沿った場所」

出会いと別れをあの時の青葉城の影に感じた
何にも見つかんなかった不機嫌な日々は
あの一番奥の上座の日々が救ってくれた

出会いと別れを紐解くと
何時だって恵まれてる僕は嫉妬をされる

そんなあいつの事を思い出させる
青い雨の匂いが違和感を無くし
あの頃に戻す風

へんてこな人も色々な時代でいたもんだと
最後の最後まで通った馴染みの道で

あいつに似ているシルエットは
あの頃の俺を呼び起こさせ

運命っていう音楽に礼儀が音を鳴らす
音の広がりを意識した青い雨の前に
あの頃までの記憶だけど未だに前線

あの頃の懐かしい音

昔はこんなもんじゃ無かっただろうよ
重ねた雨の数にもう駄目だって言わせねぇからな

勝ち負けでは測れないこのストリートのルール
頂から見る景色はいつまで経っても俺の街

卑屈に皮肉に聞こえたあの時の名もなき音が
今の時代を席巻する

俺だってまだまだと新しいおもちゃを撫でながら
不器用だった頃の父の背中をいつか流してもらおう

石鹸だって何だっていいんだもっと大切な物
ここにあるんだ
場所だのなんだのをもてはやされる慣用句に
つばを吐き

破れた辞書の1ページ許せない言葉を
腹いせにコルクに貼っつけた

再びの世界の変更は今だろうよ
雨降っても何されてもあるき続けるのが
俺たちのたった一つ誇りだよ

珍しくあいつとシンクロして口を閉ざした
引くんじゃなく渡すんだと
このバトンはこの場所ではなく
未来へ預けるよ

良かったな未来
俺のバトンおまえに託す

ありきたりなドラマなんてどんなボリュームでも
俺の歌でかき消して
俺には俺の流儀がある
だから今のステージで続けていくぞ
場所なんておまけだよ
こうやって新しい好奇心を鼻ですすり

照れ屋のあの子に今だけ遠距離で声を轟かせよう
離れてみると違う人たったこれだけの空気や時間で寂しくなるなんて
まだまだ俺も捨てたもんじゃないな

と懐かしい写真をほじくり返しながら
ここに何時でも戻ってこいよ水の都大阪から
あん時の杜の都へエールで潤す

青い雨はここから始めてるんだぞ
分かるかな青い雨のポエマーへ

広げるぞ空を
瞬きはしっかりしろよ

雲を引きちぎっても俺はここに立つ
あいつと俺で大きな雨雲も