「秋空の指なめる」

清州会議も終わりに近づく火の光一粒
味を占めた指で切り取って見せて早瀬

君の好奇心と僕の好奇心で火蓋を閉じた
お気に入りの夕焼け雲にも郡量の灯火を

風情を楽しむが載ってない教科書は今も

会議の終わりかけで君が落とした削り節の味
モノクロを通り越した感情も入り交じる荷台

躙り寄った会談の社交場的な距離感が二人名
持ち寄った器の違い発端が喧嘩になるけれど

次は次こそはこの夕日の反射に乱心を添えて
君にとっての今日こそが始まりに誓い追わず