「こういうのが良いのね」

爪の中に咲いた花も良いんだよね
その笑顔に安堵して立ち尽くす
代わり映えのない日々を

羽でもあったらいいの君がいたらの
どうでも良い立ち眩みを好きとした

許せ夢の笑顔
夢で見続けたあの笑顔は君なんだねって
君の涙が証明してくれた

たまには君が手を握ってくれて
僕はもう片方のアイスをなめる

そうやって君に嫉妬をさせてわ
この指とまれ

あざといぐらいじゃ無いと僕に笑かされるぞ

これからも宜しくなんて言わないよ
言わないほうがいいじゃんか

だから終わりにしようよ
アホやな 終わりは儚い涙を終わらせ
嫉妬まみれの日々を散らす

戦わない僕らには何時だって祝福が待っていた
人より進みだけど人より足りない

だったらねまた書くよ


  

「君が持つ傘のある雨」

いつも冷めたほうがいいと考えている僕たちは
雨の日には何故か傘をささなかったりする

おかしい人だと思われた方が安心だねって
君の口が僕を誘うから

雨が嫌いな僕だけど君の中ならば何とかなる
そう思っていたら

僕には言葉はいらない気がしていたのに
君が黙って立っていたときの
その開かれた傘を束ねる帯だけが
僕の知っている世界だった

いつもは偉そうに指示する僕も
君の前だと力が抜けて

明日も明後日もなんでもいい気がするんだ

こんな感情は前の歌にもあったな
こういう時にこそ極めた風の光


扱いづらい場所だっていつもの二人のイメージで
何とか貫くこだわり屋の神器

どうにかして救いたいあの思いは
君が泣いたあの日にはお節介の涙に変わり

どうすればいいかわからないから果報を待った

ろくに喋れないときだって君が助けてくれた

だったら今度は僕の番だよ君の声が聴こえないときに誰よりも僕が君を愛した

掠れて聞こえない声は僕たちには心地いいかもね

辛いときにも貫く心意気は惑うことなく粋だった
だからかな僕の伝家の宝刀である切ないラブポエムを思いついたのは次は緊張しててね

その辺の文字とは違うよ

僕の自信作が今まさに火を吹き決戦の火蓋を落とす

君の歌が聴けないときだって心配していたのは僕の方だよ君は君の生き方があるけど
そんなのは向かい合ったら関係ないよ

遠い人になったよねって心配される人だから
僕まで遠くに追いやってなぜだか君の応援団長を首にされた

だからもう一度言うよ
君の応援団長は僕だけだよ

これからも同じ共通点の中お互いの知らないところを隠しながら

もういいよって君に花を持たせる
その花が咲いたときに僕は一度だけ雨宿りして
あの青すぎる雨の悲しみは忘れたふりをする

悲しみの跡の涙を隠すため
綺麗な和傘を三尺だけ握る

鳩の鳴き声を聞いて僕らは黙り
何でもない夕日の合間を縫う




「」

ありませんなんの意味も
そんな風に言われた気がした
寂しさもない初めての夕日

抗うことが無意味なほどに強烈な雨
にじをみせられて