「君に背を向けて〜動き出す影〜」

恥を捨てて何もかもない君も見れなかった
方向へと進みだした

すっかり変わってしまった一人だけの時間に
足りないものは何も無いけれど
弱くなったんだと改めて知った

要領よく生きるのが得意だけれど
経験が邪魔をする

日が沈むときには帰りだす流れになり
流れ着いた部屋でまた始まるんだ

夕日に背中を向けて一度も振り返れなかった
空気の暮らしに

振り返って見える影はもういらない

よっこらしょって言いながらも
欲張って買ってきた自分へのご褒美
誇らしげに並べた

空っぽに近い棚を埋めながら
風景を作り出し

逆の道進む君だって幸せを探している

お互いに忘れるのは経験ではなく
全ての事だった

夕日が先に僕を見つけた

「夕日に涙〜君じゃないよ〜」

慌ててずっと生きてきた二人三脚を
否定するように街へと出掛ける

いつもの橋の上で聞かせてほしい
あの時のこんにちは

ありもしない幻も少し前だったら
通用したんだけどな

手荷物少なく予定もない
靴の底が減ってきて捨てる予定のリズム感

シルエットとか一人だけじゃ分からずに
たまに見かける他人のシルエットを
見ながら自分を取り戻そうとしていた

多くなっていく鏡を気にする生活と
鏡の様な考えになっていく僕

無駄な事は無いだとか今は信じれるかな
帰り道を指定しているのは自身の趣味

何もなくても来たい場所

こんばんは

こんばんは

君にじゃないよ

そっとベンチの前の影揺れた

リクエストじゃないけれど、朝早くの練習だよ。⁠◕⁠‿⁠◕⁠。