「だからさよなら〜もう一度の合図〜」


ここまで来て尻込みつきながら休憩中
お互いにまだまだ若いのに卒業なんて

明日も会えるよねって確認しながら
皆して何処か違うところを見ていた

ながらの日常なんて捨てて今日は
思いっきり元気よく門を叩き泣く

そんなどこかで読んだ小説に憧れながら
目の前で進んでいく非日常に何も言えず

不安を分かち合って胸を張って卒業だね
そんな簡単に終われるわけないじゃない

込み上げてくる気持ちに青春の意味を
流した涙なんか私達の思い出の一部よ

こんな仲間とは明日からもずっと友達

だからさよなら
思い出話なんてまだまだ先にお預けだよ

だからさよなら
夜も朝だって笑い合って生きていく


明日なんて来なくて良いって本当の意味
知らなかったな

日めくりカレンダーの様な最後の1ページを
まだまだ破れずにいた

だからかな最近は何処かで何することもなく
みんなと将来の話をしていたんだよ

誰かがどこに行くって何か話のネタをかき集めて
まだまだ卒業なんて先の振りをした

卒業証書の文字は印刷なのだろうか
新しい香りの通行手形の筒

それを皆してぶん投げて鞄の横に並べてさ
何が上がるのか分からないけれど写真撮ってた

場違いな言葉を並べながら
ここであった仲間は何時までも

忘れるもんか

を掻き鳴らしながら

校舎の影
よく行く
二人場所

君だけに明かした将来の夢


これで36個目。