「遠い人になったよ」

一つ一つの足跡を集めて悲しい振りをして
そんなあいつが見せてくれた星の瞬き

七夕の輝きが少し遅い一番町に
飾りが顔に当たって思わずよろける

無我夢中に生きてきてふっと息を止めて
路上を見渡して見たんだ

歓声と汗が印象づける喝采のこの道では
昔の馴染みだった君のこと誰にも話せなくなるんだ

遠い人になったよ
まさか君が一握りの星になるなんて
遠い人になったよ
ウインク一つで挨拶を

七夕祭りのあとの匂い君の残り香を探し
ここにいた証を確かめる

あの時の君の夢
一番応援してたのは私だよ
でもね今は知らないふりを通すよ

あの時の夢が単色スパーク
魅せられて仰け反り
あいつのウインクを押し上げてた

そうだよね応援するって送り出すこと
船を漕ぎ出した君の航海を
明るく照らすのは
あの時の君と願った一番星でした

今日だってまだ祈っているんだよ
だからもっと騒いでよ

今度こそは面と向かって言ってやる
二度と帰ってくるなとな

あのとき隣で祈ってた内容は
今の輝きでかなったね

あのときの気持ちはプラズマ
恋は一瞬の風の香り
海風に混ざれば海に恋する