「寒さも手伝って」

何もない響きを渡らせる
締まりの無い空の果てへ
七夕の淡い友情を犠牲にしてた
ときめく間もなくここへ来た
ここは奇跡が起きることない
優しすぎる青い雨
故郷の空儚い

二度と戻らぬ幼き日々へ
あの人と今生きる


貴方にだけ会いたかった
夕餉前の空はまだ泣く寝

響く雨音に意味を見出し
何気ない一日を無駄にする

捨てるばかりでは間に合わずに
求めても手に余る白幻のコップを見ていた


「手作り」

暖かさを忘れた今日の指先に
フェアだかのポップを見つけた

そろそろ始まるんだろう
春の小道を一緒に歩く仲間探し

何時だったかその気になって
義理のチョコを貰ったっけな

そう思い返しながら鏡を見てた
幼い指紋が残す汚れ見慣れた光景

姿勢の良さが目立つシルエット
君からのチョコはもう要らないよ

今日も挨拶しかしなかった君と
何もしなかった二人の間柄は秘密
遠い春が寒風
卒業式で離れた義理チョコの思い出を
その春の桜吹雪が優しく溶かして

良くできた二人の失敗ロードに
苦味を落としたかかとの傷跡

維持で繋がった喧嘩の日には
今日の寒さに耐えうるチョコあげる

いらねぇ?