とりあえず入口に置いてあったフロアマップを見て贈り物を探すことにした。
まずは手っ取り早く贈答品フロアに行こうということで7階へ行き、サンプルを眺めつつウロウロと探していた。
私たちがアレでもないコレでもないと話す会話を聞いていたのか、店員さんがニコニコしながら寄ってきた。
「どういったものをお探しですか?」
「あ、結婚祝いに渡す物を……」
「おめでとうございます。それでしたらタオルやお菓子なども人気ですが、金額に合わせて選んでいただけるカタログギフトなども人気ですよ」
丁寧にお辞儀をされてから、壁面棚に並んでいるカタログを手のひらで誘導しながら案内された。
「あぁ、カタログもいいかもな」
「そうですね。とりあえずどれくらいの金額があったりしますか?」
「色々取り揃えておりますよ。内祝いでしたらご結婚祝いの半額が相場ですが、ご予算はお返しする方の金額に合わせて個別に変えることが出来ます」
ん? 内祝い?
私と先輩は分からないと言った顔で目を合わせた。
「えと……」
「他にはお二人のお名前を印字したペアグラスなどを贈られる方もおりますよ。今は顔写真もお入れすることが出来ますので、美男美女のお客様だとその方が絵になっていいかもしれませんね」
ニコニコと接客してくれる店員さんは別の棚に飾られているグラスを見せて薦めてくれた。
んん?
いや、ちょっと待って。もしかして、さっきから勘違いされてない!?
私はカァーーっ! と顔が赤くなり、慌てて訂正した。
「あ、ち、違うんです! 友達の結婚のお祝いを探してまして、私たちじゃないんです!」
そう言うと店員さんはピンときていない表情になったあと、すぐにハッと何かに気づいたようで失礼しました! と慌てて頭を下げてくれた。
「お二人がとってもお似合いでしたので、私てっきりお客様のご結婚の内祝いだと勘違いしてしまいました」
そう言われ先輩と二人して恥ずかしくなり、「すみません、お手数おかけしました。他も見に行ってみます」と言ってその場からそそくさと立ち去った。



