僕の特技は秘密です

「他の施設に入るか、ここに戻ってくるかどちらかだなぁ。いま、他の施設を探してもらっているが、高齢化が進んでるからなぁ…。直ぐには空きが見つからないかもしれない。と言われたよ。」

何とタイミングが悪い…。
自分が介護施設に就職が決まっていたら、そこと話もつけらたかもしれなかったのに…。

「そうなんだ…わかった。仕方ない事なのよね…。」

お父さんは、その事を私に伝えると『夕飯ができたらまた声を掛ける。』と言って、部屋を出ていった。