なんで、考えてんだろ。

早く練習しよ。

チームは体育科の長岡先生によってわけられた。

そして、偶然にも高杉美夜と同じチーム。

さらに、僕がアンカーでその前が高杉美夜。

どういう偶然?って思ったけどまぁいい。

「今回はペアで練習しましょう。前後でペア組んでー。」

長岡先生、偶然にも程があります。

「えっと…、名前は?」

知らないふりをする。

「あ、高杉美夜です!先輩は…?」

「碧音。美夜ちゃんね、おっけ。」

「碧音先輩、これからお願いします!」

「ん、こちらこそ。」

満面の笑みでこっちをみてる。

その瞬間、心臓がドクッとなった。

え、なに?…そういうこと?

その日の練習はほぼ記憶にない。

美夜ちゃん…、君に一目惚れしちゃった。