恵美「ただいま・・・」
継母「今日は泊まるんじゃなかったのかしら?それとも、追い出されたとか?貴方だったらありえそうね」
朔良「そんな言い方は、ないんじゃないですか?」
継母「何、貴方も落ちこぼれの仲間?」
綺羅「昔から変わってないですね?」
継母「あら!綺羅君じゃない!元気にしてた?」((色目使う
綺羅「今は、恵美のことを話させてください!」
継母「えっ・・・まぁ分かったわ・・・上がって頂戴。」
二人「お邪魔します。」

床の間にて

継母「で、何かしら?」
綺羅「貴方が恵美にひどい仕打ちをしてることは分かってるんです。もう、ひどい仕打ちをするのはやめにしませんか?」
継母「何の証拠もないじゃない。」
朔良「証拠ならありますよ?」
継母「何言ってるの?ある訳ないじゃない。」
恵美「お義母さんにされてきたことレコーダーにあるよ?」((レコーダーを出し再生する
継母「何で・・・」
恵美「お父さんに話すためにとっておいたの。」
継母「そんなの消しなさい!」
綺羅「そんなこと言って大丈夫ですか?
継母「綺羅君消すようにお願いしていい?」
綺羅「いいですよ?ただし、恵美のお父さんに相談してから決めましょうか。」
継母「旦那は関係ないわ」((焦る
朔良「恵美のお父様に連絡がつきましたので、もうそろそろお帰りになさると思いますよ?」
継母「えっ・・・何であなたが連絡つけられるの?」
朔良「綺羅や恵美の家にはかなわないですが、世界五位以内には入っているので。」

30分後

恵父「何事だ?!」
二人「いつもお世話になっております。」
恵父「朔良ちゃんからある程度は事情は聞いた。」
継母「この子達の味方をするの?」
恵父「君は母親として何をしてるんだ」
継母「だって・・・恵美の勉強とか性格とか顔つきとかあの人に似てるから・・・」
恵父「何当たり前のことを言ってるんだ?君は・・・」
恵美「お父さんケンカしないで?私が悪いのだから・・・」
恵父「恵美・・・」((抱きしめる
綺羅「叔父さん、お久しぶりです。」
恵父「綺羅君、恵美を守ってくれてありがとう。」
綺羅「いえ・・・婚約者を守るのが俺の使命です!」
恵父「頼もしくなったね。」((恵美から離れる
綺羅「一応、仕事もしてますし・・・」
恵父「そうだったのか?」
綺羅「はい。恵美に相応しい様に頑張っています!」
朔良「私の家で綺羅は働いていますよ?」
恵父「そうだったのか・・・だったら綺羅君さえ良ければ、うちの会社で働かないか?まぁ、大学もあるだろうから無理とは言わないが・・・出来れば嬉しい!」
朔良「綺羅、私の家で働くより恵美の会社で働いた方が、相応しいと思うよ?それに、恵美の傍にも居られるから」
綺羅「俺的には嬉しいけど・・・恵美次第だな・・・」
恵美「私も嬉しいから、私からもお願いします。」
綺羅「分かりました。叔父さんの会社で働きます!」
恵父「本当か!お祝いに恵美と住む家を見つけて一緒に住むことを許す!」
綺羅「それは早いのでは・・・」
恵父「子供さえ作らなきゃ問題ない。綺羅君信じてるよ?」
綺羅「分かりました・・・頑張ります。」
継母「私はどうしたら良いのよ・・・」
恵父「君は、話し合いするに決まってるだろう」
継母「離婚とかは嫌よ・・・」
恵父「それも踏まえて、話し合いだ。君には呆れている。」
恵美「離婚だけはやめてあげて?この家に帰って来なきゃ問題ないからさ」
恵父「恵美がそう言うなら、離婚は無しにするけどお義母さんと話さないとだから・・・話はさせてくれ・・・良いか?」
恵美「分かった。じゃ、後日結果が決まったら綺羅と帰ってくるから!」
恵父「分かった。じゃ、早速家を探そう」((恵美の使用人に探させる
5分後

使用人「家が見つかりました。これでどうでしょう?」((恵父に見せる
恵父「良いんじゃないか?二人に対してはちょっと広すぎると思うが、朔良ちゃんとかが泊まりに来るだろうから、問題ないと思うぞ?まぁ、この家よりは小さいと思うがな」
使用人「畏まりました。」((契約を結んでくる
恵美「2LDKとかで良いんだけど・・・どのくらい部屋があるの?」
恵父「5LDKだ。」
恵美「広すぎるよ・・・掃除とか大変じゃん・・・どうするの?」
綺羅「俺がやるから問題ない。」
恵父「綺羅君や恵美にはさせないように、使用人を送り込むから問題なしだ。君たちは、勉学に励みなさい。分かったね?」
恵美「分かった。まぁ、朔良も泊まるだろうし問題ないか・・・」
綺羅「叔父さん、ありがとうございます!」
使用人「明日から住める様です!」
恵父「ありがとう。二人とも明日から住めるから準備しなさい。綺羅君は、いつから働けるかね?」
綺羅「明日からでも大丈夫です。」
継母「本当に住まわす気?だったらここで、一緒に暮らせば・・・」
朔良「誰のせいで、恵美が苦しんでたの?それを、叔父さんが気を遣わしてくれて二人で住むように手配までしたんだよ?貴方が恵美にひどい仕打ちをしなければ、こんなことにはならなかったんだよ?自分でやった自覚を持ちなよ・・・」
継母「貴方には言ってないわ。」
恵父「お義母さん、朔良ちゃんの言う通りだよ・・・君は何もわかってない・・・」
継母「だって・・・まだ、未成年よ?なのに・・・」
恵父「君が原因だっていつ気づくんだ?」
継母「ごめんなさい。傷つける気はなかったの・・・」
恵父「君は誰に謝ってるんだ?俺に謝ってどうするんだ?」
継母「ごめんなさい。恵美ちゃん・・・許されないことはわかってるから・・・それでも、本当にごめんなさい・・・」
恵美「お義母さん、簡単には許せないけど、いつか必ず許すから待ってて欲しい。そして、久しぶりに名前で呼んでくれて嬉しかったよ?」
継母「ごめんなさい。こんなお義母さんで・・・」
恵美「お義母さん、謝らないで?」
恵父「恵美は優しい子に育ったな。仕事人間な、俺もごめん・・・」
恵美「お父さんも謝らないで?大丈夫だから。」
恵父「恵美ありがとう。」
恵美「準備してくるね?明日に向けて。」

((明日に向けて準備しに恵美は部屋に行く

綺羅「叔父さんが仕事人間なのは分かってましたけど、恵美のことも見てあげてください。たまには。」
恵父「恵美の事もちゃんと見るようにするよ。こんなことに二度とないようにね。」
綺羅「今度は俺も見てますから、恵美の事を。じゃ、俺も準備してきますね?」
恵父「分かった。面倒かけてすまない。」
綺羅「いえ、俺が好きでやってるので、気にしないで下さい。」

((綺羅も準備しに行き、恵美が戻ってくる

恵美「準備できたよ!お父さん、お義母さん」
恵父「準備できたか。で、今日はどこに泊まるんだ?」
恵美「朔良の家に泊まって勉強会をするから帰りは綺羅と暮らす新居にそのまま行く!だから、これを運び出す手配しておいて?」((メモした紙をテーブルの上に置く
恵父「これだけでいいんだな?」
恵美「キャリーバッグに入るものは入れたから大丈夫」
恵父「分かった。」
継母「恵美が朔良ちゃんの家に行ったら話し合いましょ・・・」
恵父「分かった。速い方が良いからな。」

((綺羅が戻ってくる

恵父「綺羅君も準備できたのか?」
綺羅「出来ました。」
恵父「綺羅君、面倒かけてすまない。」
綺羅「いえ、だから俺が好きでやってるので、気にしないで下さい。」
恵父「綺羅君、もう朔良ちゃんの家に向かっていいぞ。」
綺羅「分かりました。恵美を連れて行きますね。」
恵父「分かった。よろしく頼む。」
継母「あ、待って。綺羅君色目使ってごめんなさい。恵美ちゃんをちゃんと育ててるとアピールしたかったの・・・本当にごめんなさい・・・」
綺羅「恵美、先に朔良様と車に乗ってて?大丈夫だから、心配するな。」((恵美の頭を撫でる
恵美「う、うん。綺羅待ってるね・・・」((安心する
朔良「恵美行こう?」

((朔良と恵美は車に乗り込む