キミの言葉で、人生に光が灯りました。


「花、おはよう」



学校へ行くと、大人っぽい美人顔をした女の子がそう話しかけてくる。



「優衣、おはよ」



白鳥 優衣(しらとり ゆい)。
わたし、水菓子 花(みずかし はな)の親友。


優衣、という名前の漢字にある通り、優しくていつもわたしを支えてくれる。


顔は美人だけれど、栗色で長い前髪はいつも可愛らしく三つ編みにして止めていて、それがなんだかどこかのお姫様って感じがしていて。


黒くて長い髪の毛を特に巻いてもいなければ結んでもいないわたしからすると、そんなアレンジができるのは憧れてしまう。


そして優衣は、わたしの家庭事情もよく知っている。

だから、優衣がこうやってそばにいてくれると自分は1人じゃないんだなと感じることもできる。