聞き覚えのある声が曲がり角から聞こえたので、首を動かしてみると、水菓子と白鳥が一緒に歩いて活くるのが見えた。
「今日は何やってたの?」
「俺のいとこが家に来たからさ、一緒に面倒見てもらったんだよ」
白鳥の質問に、圭一もぶどうジュースの缶に蓋をしてから言った。
「へえー、そうだったんだ! それはいとこの子達も楽しかったんじゃない?」
「それがなんだけどさ……」
俺は正直に、姉にあたる上の子のことについて思い切って打ち明けることにした。
「あっ、そういえば明日、花は用事とか何もないよね?」
「うん、ないけど……」
小さく頷く水菓子。
「だったら、花が一緒にいてあげなよ!」
「優衣は……?」
「さすがに大人が多すぎるのも、あれくらいの年齢の子は逆に居心地悪くなったりすることもあるじゃん? なんか、監視されてるというかさー」
「はあ……」
「というわけで、花を使って!」
白鳥はそう言いながら、水菓子の背中をバシンと叩いた。
「い、いいのか? 水菓子」
俺が遠慮がちに言うと、水菓子は、
「わたしで良ければ、全然……!」
と言い、俺、水菓子、圭一のメッセージアプリの中でスケジュールの共有ができるように、グループを作ることにした。



