キミの言葉で、人生に光が灯りました。


物心ついた時から、いつだってわたしよりもお兄ちゃんが優先だった。


障害があるお兄ちゃんに罪があるわけでもない。


お腹の中で病気になったとしても、お兄ちゃんを堕ろさなかったお母さんが悪いわけでもない。


お母さんは、お兄ちゃんの介護に一生懸命なだけ。


お父さんだって、わたしやお兄ちゃんを支えるために毎日会社で働いてくれているだけ。



誰かが責められるべきじゃないってことくらい、わたしだって分かっているつもりだ。

それなのに、気持ちの方は全然ついてこない。


お母さんもお兄ちゃんも、わたしのことを考えてくれないと思ってしまう。

熱があって、どんなに苦しくてもやっぱりお母さんの目にはお兄ちゃんしかいないことにわたしは気づいていた。


甘えたがるわたしが悪いの?


お兄ちゃんは重度の知的障害で、おまけに1人で歩くこともできない。

だから、わたしはうんと勉強を頑張って学費もあまりかからない公立の高校に行って、
お兄ちゃんが理由でいろいろなことを頑張り、いろいろなことを諦めていた。