「本当に……そうかな」
わたしは、サンドイッチを食べていた手を止めて思わず俯いた。
「花?」
優衣なら、『絶対心配するって!』と言ったりするみたいだけど、わたしの言い方があまりに暗かったので、それが言えないみたい。
わたしが栄養不足で何か問題が起きたとしても、きっと変わらない。
だって、それなら病院に入院してしばらくそういう人が食べるような食事をしたりすれば、退院できる。
そして、またいつも通りの生活になる。
だって、わたしがどんな形になったとしてもお兄ちゃんの障害は治らない。
お兄ちゃんの介護が必要じゃなくなるなんて、あり得ない。
これから先、何年経っても何があったとしてもお兄ちゃんは歩くこともできないし、IQを健常者並みに上げていくこともできない。



