キミの言葉で、人生に光が灯りました。


お昼休みになった。


わたしは購買のところでツナマヨのサンドイッチを買って、優衣と待ち合わせしている場所へと向かおうとした。



「なんでお前、今日は弁当じゃねぇの?」



近くで聞き覚えのある声がして、顔を上げてみるとわたしにそんな風に質問してきたのは税所くんだった。


……そういえば考えてみると、税所くんはいつも購買のパンばっかりでお弁当とかは食べていないような気がする。



「税所くんこそ、なんでいつも購買のパン食べてるの?」



税所くんは立った状態で、焼きそばパンをもぐもぐ食べながら、



「別に。ここで買えるんなら、わざわざ誰も作る必要なんてないと思ったんだよ」



と、答える。



「で? 水菓子は?」



「お母さんが忙しいからね。うち、色々あるから」



わたしは、なるべく詳しく言わないでそう答えた。

色々、じゃ聞いている側からしたら全然わからないけどね。



「そっか。色々、か」



税所くんはそれ以上深掘りすることはなく、ポツリと言うだけだった。