キミの言葉で、人生に光が灯りました。


「じゃあ、花また明日ねー!」



「うん! 優衣バイバーイ!」



放課後、わたしは優衣と途中まで一緒に帰り、分かれ道ではいつもこんな風に別々の場所を歩いていく。


歩く前にわたしが携帯を開くと、お母さんからメールが来ていた。


お母さんは近くで、服屋で販売員の仕事をしている。



『花、今日お客さんも多くてその上他の人も用事があってまだ仕事から帰れそうにないの。だから、冷蔵庫にあるもので適当に作るなり、コンビニで買うなりなんとかしてて。陸のことは、お父さんも今日早く帰ってくることになっているから、心配しなくていいわよ』



『分かった』とだけ打って、わたしはお母さんに返信する。


家の中に入り、冷蔵庫を開けて、何があるのか確認をする。

じゃがいもがあるし、他にもにんじんやパセリがあるからポテトサラダでも作ろうかな。

それ以外に何作ろう。


お肉があればいいんだけどな、お肉。あったら、ポテトサラダじゃなくて肉じゃがにしようかな。