「あたし達、
 校長に土下座したの!
 そしたら、取り消してくれてね?
 だから…大翔が治ったらまた学校来てね!」


優奈ちゃんが言った。



…土下座…??



みんな…あたし達のためにそんなこと―…



あたしの目から涙が流れた。



「おいっ!泣くなよな~!!」



中村君が言った。




「あっ…ありがと…」



あたしはそう言いながら泣いた。




そして、寝たままの大翔のシーツを握った。




「大翔ぉ…早く起きてよぉ…ッ…」




思わず、そう言ってしまった。




みんな、何も言わずあたしを見つめてる。




あたしの涙が零れおちて


大翔の顔にかかった。