「あ…俺もお前の手当てするよ?
 俺のせいで、ごめんな…?」




そういって、大翔はあたしの頭の傷を消毒してガーゼをはってくれた。




時折おでこに触れる大翔の手に

ドキドキしてしまうあたしは…


重傷。てか、変態かも…。




「…ありがと。」





「…夕衣、好きだからな」



大翔は笑顔でそう言った。



「…うん!
 あたしも大翔大好きだよ♪」





そして、あたし達はキスを交わした―…。








この時は、幸せだった。





あたし達に、明日



あんなことが起こるなんて―…




全然思いもしなかった…。