「あっ…夕衣、そのキーホルダ可愛いっ!」




愛華がそう言いながらあたしの鞄を指差した。



「え?どれどれ?」



可愛いキーホルダーなんて鞄につけてたっけ?



鞄を見ると、少し開いた鞄の中から見えてるキーホルダーがあった。




―そのキーホルダーは……




修学旅行で大翔にあげようと思って買ったものだった。





この悪魔、大翔に似てる♪



そう思って、買ったんだよね…。




渡すはずだったのに…




てか、鞄の中に入ってたんだ…





知らなかった…





忘れてた…




あの時は…こんなことになるなんて思ってなかった…





あの時に、戻ればいいのに―…