初恋はヤンキーくんと





「しかも…
 大翔は中学生の時からずっと…
 夕衣ちゃんのこと見てたよ…。
 夕衣ちゃんはあたしの存在に気付いてなくても
 あたしはずっと気付いてた!
 何にも気付かないで
 笑顔でいる夕衣ちゃんが…
 ずるいって思った…。」





優奈ちゃんの目からは、涙があふれ出していた。





「…優奈ちゃん…
 この前謝ってくれたのも… 
 全部これのためだったの…?」



あたしが言うと、優奈ちゃんの答えは、意外なものだった。




「…それは…違う。
 前に、あたし夕衣ちゃんに
 酷いこと言ったじゃん?
 あの時あたしに向けられた
 大翔の冷たい眼が…
 あたし辛かった。悲しかった。
 だから…この前夕衣ちゃんに謝ったのは、
 心からだったよ…。」





…そうだったんだ。




あたしだって、好きな人に



『さっさと消えろよ』



とか言われたら、きっと悲しい。






優奈ちゃんの気持ち、分かるよ…?