部屋を出ると、すぐそこに大翔がいた。
部屋の横にベンチがあって、そこに大翔は座っていた。
「なんか用?」
あたしが聞くと、大翔は
「いや、ただ会いたかっただけ」
と言った。
「つーか先生こねぇよな?」
大翔が言った。
「うん。
愛華が言うには
見回りの時間まであと1時間あるって」
「マジで?余裕じゃん」
もう消灯時間はとっくに過ぎてたけど、
廊下の電気はついていた。
「廊下って電気消えないの?」
「次の見回りの先生来るまで
つけとくんだって」
「へぇ~」
他愛もないことを話しながら、
あたしは大翔の横に座った。

