この想い

紗㮈「叔父さん、どういうこと?」

瑛朔「あのな、俺後悔してるんだよ
   離れててもな、紗㮈に関しての情報は調べてた
   ただ、就職してからもそれじゃ紗㮈が可哀想だと
   華に怒られてな〜
   確かにもう学生でもないのに過保護にしすぎるのは
   良くないと思った。だから監視というか見守るのを少しやめた
   そしたら、どうなった?」

叔父さんは悔しそうに、拳を握って話をする
何を言いたいのかわかってる
わかってると思うからこそ何も言えない

瑛朔「就職した園はクソばかりの園で紗㮈のこと
   何も知りもしねーのに悪くいって、手まで上げてた
   その上、恭駕の父親もわからねー
   紗㮈、本当に父親について話す気はないんだな?」

恭駕の父親
あの日この家に戻るきっかけになった日から
何度も聞かれた
心配してのことだってわかってる
でも、言えなかった