この想い

〜恭弥〜
月見のバーの個室で飲んでいると
紗㮈が来た
自分から会いに来るとは思っていなかったため
すごく驚き言葉を失った

そして、紗㮈の今までの話や
付き合っている時の気持ち
他に女がいたんじゃないかと思っていたこと
沢山のことを聞き
ごめんという言葉が出た

付き合っている時からこんなにも紗㮈を悩ませていたなんて
お互い家のことが言えなかったからか
特に詮索するようなことはなく
深くお互いを知ろうとすることは避けてきた
その結果がこれだ
もっと早くきちんと伝えておくべきだった