コンコン
しばらくして控えめなノックの音がした。
「はい。」
母親が私の代わりに返事をする。
申し訳なさそうに肩を落として入ってきたのはカズくんだった。
「貴方は…」
「あ、もしかして…」
「紬の母親です。」
「も、申し訳ありませんでした!紬さんをちゃんと守ってあげられなくて」
カズくんは床に頭が着きそうな勢いで頭を下げる。
「顔をあげて下さい。幸い犯人も捕まったそうですし。」
「でも…私がついていながら紬さんに怖い思いをさせてしまいました。気を抜いてしまってはいけなかったのに…」
声を絞り出すように言うカズくんの目が赤く潤んでいるように見えた。
「カズくん…」その表情が心配でカズくんの方に手を伸ばした。
「紬…」
そっと近づき伸ばした手を握ってくれた。
「お付き合いしている人…って貴方なのね」
そうたずねる母親の声にあわてて握っていた手を離し背筋を伸ばすカズくん。
「は、はい。駒山一翔と申します。紬さんとはお付き合いをさせて頂いています。」
「ふふっ。そんなに緊張しなくても。あ、そうだ、お母さん入院の手続きしてくるわね。1日様子を見るのに入院した方がいいってことだから。」
そう言うと母親は足早に病室を出ていこうとした。ドアを閉める時、ニヤリとしながら「ごゆっくり!」と言って出ていった。気をきかせたつもりかな?!
しばらくして控えめなノックの音がした。
「はい。」
母親が私の代わりに返事をする。
申し訳なさそうに肩を落として入ってきたのはカズくんだった。
「貴方は…」
「あ、もしかして…」
「紬の母親です。」
「も、申し訳ありませんでした!紬さんをちゃんと守ってあげられなくて」
カズくんは床に頭が着きそうな勢いで頭を下げる。
「顔をあげて下さい。幸い犯人も捕まったそうですし。」
「でも…私がついていながら紬さんに怖い思いをさせてしまいました。気を抜いてしまってはいけなかったのに…」
声を絞り出すように言うカズくんの目が赤く潤んでいるように見えた。
「カズくん…」その表情が心配でカズくんの方に手を伸ばした。
「紬…」
そっと近づき伸ばした手を握ってくれた。
「お付き合いしている人…って貴方なのね」
そうたずねる母親の声にあわてて握っていた手を離し背筋を伸ばすカズくん。
「は、はい。駒山一翔と申します。紬さんとはお付き合いをさせて頂いています。」
「ふふっ。そんなに緊張しなくても。あ、そうだ、お母さん入院の手続きしてくるわね。1日様子を見るのに入院した方がいいってことだから。」
そう言うと母親は足早に病室を出ていこうとした。ドアを閉める時、ニヤリとしながら「ごゆっくり!」と言って出ていった。気をきかせたつもりかな?!



