『仕事が終わりました。』
ロッカールームでメッセージを送る。
『ビルの入り口で待ってて!』
すぐに既読が付き、返信があった。
(パーティーに着ていく服、だよね。今日買いに行くの。高いんだろうなぁ…)そう思いながら不安と期待で胸を膨らませながらエレベーターで1階に降りる。本当は昨日行くはずだったが、カズくんの急用で今日になった。忙しいはずなのに私のために時間を作ってくれたのだと思うと胸が熱くなる。
エレベーターを出て、ふと出入口を見ると黒の高級車が停まっており、その横にカズくんが立っていた。
(何て絵になるんだろう…)溜め息が出るほどだった。
私の姿に気づいたカズくんは颯爽と近づき、車の助手席にエスコートしてくれた。
まるでお姫様でも扱うかのようなその優しい仕草に胸が高鳴る。
「ごめん、ホントは昨日買い物に行くはずだったのに。」
申し訳無さそうに言う。
「そんな!カズくんは忙しいんだもん。別に急ぐ事じゃ無いし、ね。」
フッ、紬は可愛なぁ。急ぐことじゃなくても俺が早く紬の服を選びたかったの。じゃ、行こうか。」
カズくんの優しい声にうなずき、シートベルトを締めようとした時…
助手席側のドアが勢い良く開けられ、腕をものすごい力で引っ張られた。
「えっ?」
声を出す間もなく車内から引きずり出され、口をハンカチで塞がれた。
「紬!」
私を呼ぶ声が遠くで聞こえた気がした…。
ロッカールームでメッセージを送る。
『ビルの入り口で待ってて!』
すぐに既読が付き、返信があった。
(パーティーに着ていく服、だよね。今日買いに行くの。高いんだろうなぁ…)そう思いながら不安と期待で胸を膨らませながらエレベーターで1階に降りる。本当は昨日行くはずだったが、カズくんの急用で今日になった。忙しいはずなのに私のために時間を作ってくれたのだと思うと胸が熱くなる。
エレベーターを出て、ふと出入口を見ると黒の高級車が停まっており、その横にカズくんが立っていた。
(何て絵になるんだろう…)溜め息が出るほどだった。
私の姿に気づいたカズくんは颯爽と近づき、車の助手席にエスコートしてくれた。
まるでお姫様でも扱うかのようなその優しい仕草に胸が高鳴る。
「ごめん、ホントは昨日買い物に行くはずだったのに。」
申し訳無さそうに言う。
「そんな!カズくんは忙しいんだもん。別に急ぐ事じゃ無いし、ね。」
フッ、紬は可愛なぁ。急ぐことじゃなくても俺が早く紬の服を選びたかったの。じゃ、行こうか。」
カズくんの優しい声にうなずき、シートベルトを締めようとした時…
助手席側のドアが勢い良く開けられ、腕をものすごい力で引っ張られた。
「えっ?」
声を出す間もなく車内から引きずり出され、口をハンカチで塞がれた。
「紬!」
私を呼ぶ声が遠くで聞こえた気がした…。



