次の日の朝から過保護が止まらなくなった。
昨日の帰りの車の中ではほとんど会話がなく、カズくんが無表情で黙って運転する車の助手席でただ車から見える景色を眺めていた。
途中、いくつか質問があり、出勤時間はまちまちなのか…勤務はどうやって決まるのか…など。 出勤時間はまちまちで、明日は早出だから家を6時過ぎに出ることを話した。保育園から家までは徒歩と電車で約50分かかる。
そんな話をした。
「行ってきます。」
昨日は夜勤で母は留守にしているのだが、小さい時からの習慣で家に誰もいなくても『行ってきます』と『ただいま』は言うようにしている。
寒さにブルッと体を震わせてマフラーに顔を埋めたその時、目の前で車が止まる。
見覚えのある車…と思っていたら
運転席からカズくんが降りてきて、助手席を開け
「おはよう。乗って。」
と無表情で言う。
昨日の夜は迎えに行くなど言っていなかったし…唖然としている私の手を引っ張り車に乗せてくれた。
「あの、こんな朝早いのにお迎えにきてもらうのは申し訳ないし…」
「守るって約束したし。」
前を向いて運転しながら、端から聞いたら甘すぎるその答えを無表情で言う。
義務感からくる行動なのかもしれない。
「でも、カズくん、昨日あれからまたホテルに戻って仕事したんでしょ?遅くまで…」
顔を覗き込んでたずねるがカズくんの表情は変わらない。
「大丈夫。それより、仕事終わったら電話して。必ず。」
「は、はぁ…でも…」
「俺が心配なの」
(甘い!甘すぎるセリフ。勘違いしちゃいそう。)
「俺が…って、一人称が俺って何か新鮮!私、ってずっと言ってたから!」
勘違いで照れてしまった私は思わず話をそらす。
「いや、普通プライベートでも私、っていう男はいないだろ」
ちょっと笑ったように見えた。
「フフフ」と私も笑う。
さも、当たり前のように迎えにきてくれて…
「ありがとう」
「何が?」
「迎えに来てくれて。」
素直にお礼を言う。
大きな手が伸びてきて頭をお団子ごと撫でられた。
子供扱い!と思ったけど、何だか胸がポカポカした。
昨日の帰りの車の中ではほとんど会話がなく、カズくんが無表情で黙って運転する車の助手席でただ車から見える景色を眺めていた。
途中、いくつか質問があり、出勤時間はまちまちなのか…勤務はどうやって決まるのか…など。 出勤時間はまちまちで、明日は早出だから家を6時過ぎに出ることを話した。保育園から家までは徒歩と電車で約50分かかる。
そんな話をした。
「行ってきます。」
昨日は夜勤で母は留守にしているのだが、小さい時からの習慣で家に誰もいなくても『行ってきます』と『ただいま』は言うようにしている。
寒さにブルッと体を震わせてマフラーに顔を埋めたその時、目の前で車が止まる。
見覚えのある車…と思っていたら
運転席からカズくんが降りてきて、助手席を開け
「おはよう。乗って。」
と無表情で言う。
昨日の夜は迎えに行くなど言っていなかったし…唖然としている私の手を引っ張り車に乗せてくれた。
「あの、こんな朝早いのにお迎えにきてもらうのは申し訳ないし…」
「守るって約束したし。」
前を向いて運転しながら、端から聞いたら甘すぎるその答えを無表情で言う。
義務感からくる行動なのかもしれない。
「でも、カズくん、昨日あれからまたホテルに戻って仕事したんでしょ?遅くまで…」
顔を覗き込んでたずねるがカズくんの表情は変わらない。
「大丈夫。それより、仕事終わったら電話して。必ず。」
「は、はぁ…でも…」
「俺が心配なの」
(甘い!甘すぎるセリフ。勘違いしちゃいそう。)
「俺が…って、一人称が俺って何か新鮮!私、ってずっと言ってたから!」
勘違いで照れてしまった私は思わず話をそらす。
「いや、普通プライベートでも私、っていう男はいないだろ」
ちょっと笑ったように見えた。
「フフフ」と私も笑う。
さも、当たり前のように迎えにきてくれて…
「ありがとう」
「何が?」
「迎えに来てくれて。」
素直にお礼を言う。
大きな手が伸びてきて頭をお団子ごと撫でられた。
子供扱い!と思ったけど、何だか胸がポカポカした。



