こういう時、禅はずるいって思う。禅の言葉は私にまっすぐ届くから。 安心出来ちゃうんだ。 「……私も、禅が好きだよ」 抱きしめられた体に埋まるように私もぎゅっと抱きしめる あぁもう。この気持ちを隠さないでいいんだな。好きって言っていいんだ。 「だいすき」 「おい、二宮。急に甘えるのずるいわ。俺が死ぬ。」 「ふふっ、長生きしてね」 「二宮を置いて死ぬわけないだろ」 「あははっ、さっきと矛盾してるよ」 なんて言って禅の顔を覗き込むと、禅もこっちを見てて、笑ってて。 あ、幸せ。なんて感じて。