「うん。好きだよ」
「………っ、」
また顔を曇らす、禅。
「どうしたの？禅、さっきから変だよ。」
苦しそうな表情、見てられないよ。
私たち、友達でしょ？
「………二宮。」
「うん？」
「俺、雨宮先輩に勝てる？」
バスケで、ってことかな……？
1on1で勝とうとしてる…？
「ちなみに、バスケじゃないから。」
「え、違うの……じゃあ何を…？」
黙っている禅。
なんでそんなに敵対視してるのかわかんないけど、でも。
「私は、禅を応援するよ」
私の気持ちは、禅を応援したい気持ちでいっぱいだ。
そういうと禅は少しホッとした表情を見せた
………よかった、戻ってきた。
