to believe.

「薫ちゃん、そこ・・布団を剥いでくれる?」
「はい?ここですか?」

俊のお母様は、ずっと抱っこしてあやしていた優人の眠りを確認すると、私にお母様のベットの布団を剥ぐように言った。

「でも、お母様のベットなのに汚れてしまいます」
「何言ってるのッ!ホラッ 起きちゃうでしょ!?はやくッ!」

私はそういう風にお母様にせかされて、ベットの布団を剥いだ。お母様はとっても上手に優人をベットに寝かせてくれた。流石だわって尊敬のまなざしで見つめる。

「寝ぐずするのね、泣きながら寝ちゃったわ。可哀想に」
お母様が優人の頭を撫でながら、寝顔をみて私にそう言った。

「ええ、珍しいんです。最近は調子が良かったのに、今夜は興奮してるのかしら」

「薫ちゃん、この子の名前は?」
「優人です。 優しい人って書きます」

「そう。薫ちゃん、俊ちゃんは知ってるの?」
「はい?、、ああ、私に子供がいることは知っています」

俊のお母様に嘘はつきたくない、ぐっと言葉に詰まる。

「そうじゃなくて、この子の父親は俊でしょ? それを知ってるのかって事よ!」