舞子は母さんとすごく話が合うみたいで、僕の話だったり家の話なんかをしていた。意外に母さんが合わせてくれているのかな?
「ねぇ? 舞子ちゃんは、今後もアメリカに行くの?」
母さんが舞子にそう聞くと、舞子は僕を見ながら答えるんだ。
「ええ、私は俊先生次第だって思ってるんですよ。彼がアメリカに
行くのなら、私もそうしますし・・ね?!」
『舞ちゃん、その話は今度ね、僕は君の面倒はみないからね』
少しだけ冷たい言葉を返すが、あまり舞子を傷つけたくないし。
「ええ~ッ!俊先生ったら、お母様の前だからって照れてるの~?!
ねぇ、お母様、彼は本当に照れ屋なんですよね!」
「あらッ、そうだわね」
困った事に舞子は母さんにべったりで、本当の事を母さんに言えない。
後でちゃんと、説明しなくちゃ誤解されてしまうって僕は思った。



