私の耳も頬も熱くなっている。きっと真っ赤かも?私の言葉を期待する顔して
待ってる俊の顔をみて、やっぱり言えなくなってしまう

「そんな、、」
『他の女性はどうでもいい、君の気持ちは?』
「私は、、」
『薫は僕を好きなんだろ?』

さらりとそう言う俊は口元に弧を描く。俊は完全に後ろに身体ごと振り
返り、膝立ちをして私の頬をその大きな手で包み込むと言った。


『返事は? できないならキスするよ』


私の瞳にワケもわからず熱いモノが込み上げてくる

「もう、馬鹿ッ! 意地悪なんだから。シャワールームの事も聞いたわ、
あの日何も言ってくれないから、、それに私に関心ないみたいな態度、、
酷いわ。どんなに悲しかったか、、あなたにはわからないわ、」

等々、大粒の涙が溢れてしまい、俊の胸の中に包んでくれた。


『薫、泣くなよ』


なだめるように私の背中に俊の手が優しく往復する。
一度、胸の中から私を引き離し、俊が顔を寄せてくる


「ちょ、、ちょっと待って、キスはダメよ」
『何で?』

不服そうに言う俊に 悪戯な表情をつくる私。


「だって、此処に来た時、何もしないって言ったわ」
『あ~~なるほど、、そうか、それじゃあ仕方ない』