可愛い2人の恋愛初心者




そして、教室の隅に女子が数人固まっていた。

「結城くん!連絡先交換してください!」


「良いよ。好きに登録して。」


きゃあ!と盛り上がっている場所に芽衣が入り込む。



「私たちも交換したいな!」

「うん。ちょっと待ってね。」


そこには芸能人だと言われても納得するほどの美形が座っていた。
さらりと揺れる黒髪から覗く小さなピアスが余計に彼を引き立たせている。

携帯にはQRコードが表示されていて、それを四方から読み取られている。


「嬉しい!ありがとう!結城くん!」

「夜連絡して良いかな!?」


「うん。でも俺、携帯放置する癖あるから返信遅くなるかもだけど。それでも良かったら。」

「うん!」


きゃっきゃと盛り上がっている女子に若干押されながら、いつの間にか連絡先をゲットしていた芽衣が私の手を取って彼のQRコードを強引に読み取った。



「結城くんありがとう!」

「ん?いいえー。」

芽衣に首を傾げて笑う彼
隣にいた私にも視線が移って、ぺこっと頭を下げる。





輪の中から抜け出すと、女子がなんか多い気がして、廊下を見れば他のクラスから女子が殺到していた。


「結城颯斗(ゆうき はやと)くんだって。人気者だねー。」

芽衣が手に入れた彼のホームを見ながら呟く。


私も見てみれば、意外にも犬のアイコンを使っている。