今はまだ練習なんだけど、シュートを決めるたびに試合のように歓声が上がってる。
「結城くーん!」
「結城くんかっこいいー!」
「健くん爽やか!」
思い思いに叫ぶみんな
時折笑顔が返ってきては一際大きい歓声が沸き起こる。
試合は流れるようにうちのクラスが点を取っていき、あっという間に勝ってしまった。
次の試合も少し競った展開だったけど、応援の力あってか後半次々と点を入れてた。
怒涛の試合で周りの女子はもう興奮が止まらないようで、かっこいい…と泣いてる子もいた。
「私ちょっとトイレ行ってくるね。」
「おっけー!」
私の隣にいた芽衣も周りにつられて大興奮で。
「応援ありがとー!」と、2階の女子たちの真下にやって来た男子たちにみんなに混じって何やら必死に言ってる。
トイレを終えて少し外で風に当たろうと目立たない場所を探してると、覗いた場所に見たことあるような人がいた。
その人、座って俯いてるから知らない人かもしれない。
でも、なんだか陰を感じるというか…、疲れてるのかもしれない。


