可愛い2人の恋愛初心者





帰りは割と楽に行けた。
芽衣のアイロンってどこで使うんだろう?
泊まりじゃないのに。
とか考えながら健くんたち2人の背中を追っていた。




「美奈〜!私無理!」

「貸して。」


かっこいい〜!とか言ってる芽衣に乗って、得意気な顔を作る。

ハイキングの時とは違って賑やかな声があちこちから聞こえてくる。


やっぱりハイキングよりバーベキューの方が楽しみだよね!と言ってた芽衣や周りの女子たち

ハイキングが終わると、皆一斉にリュックからポーチやらアイロンやらを出して鏡を前にメイク直しをしていた。



皆持ってきてたの!?と驚きながら手持ち無沙汰の私はそわそわしながらハイキングの汗を拭く。

そんな私に気づいてか、芽衣がアイロンを通してセットしてくれた。


『本当は軽くメイクもしてみたいけど、そんなことしたらバーベキューどこじゃなくなるから。メイクは文化祭が良いと思わない?』

『うん?』


芽衣の言ってることが良く理解できなかったけど、髪がいつも櫛を通しただけのより綺麗にセットされてることに感動した。


野菜を切る手が私の気分が乗ってるのが伝わっているようにいつもより軽やかで心地良いリズムが鳴る。