0時頃に目が覚めて車を確認すると、クロエさんはまだ帰っていなかった。
スマホを見ると、姫野さんから「心配だから、家に着いたらスタンプだけで良いから送って」とメッセージが入っていた。
メッセージの受信時刻を確認すると自分がちょうど家に着いたくらいの時間だった。
「ごめんなさい。メッセージを確認せずに寝てしまっていました」と返信を打っていると、ちょうど姫野さんから着信が入った。
慌ててスワイプし、事情を話すと姫野さんは明るく笑った。
「何かあったわけじゃないなら良かった。
こんな時間に急にかけちゃってごめんね」
そう言って姫野さんは電話を終わらせようとした。
咄嗟に「あの……」と口から出た。
自分でもなんでそう言ったのか、わからない。
もう少しだけ話したかったのかもしれない。
昼間は、貴重な有給を自分に使ってもらって……と思っていたのに。
なんて自分は図々しいんだろう。
「うん、どうしたの?何かあった?」
ゆっくりとした口調でそう返されて、冷静になった。
「…いえ、何でもないです。
おやすみなさい」
電話を切って横になると、自分が馬鹿みたいに思えた。
いくら姫野さんが優しくてお兄さんみたいだからって。
明日になれば、何か状況は変わるかもしれない。
そう言い聞かせて目を閉じた。
スマホを見ると、姫野さんから「心配だから、家に着いたらスタンプだけで良いから送って」とメッセージが入っていた。
メッセージの受信時刻を確認すると自分がちょうど家に着いたくらいの時間だった。
「ごめんなさい。メッセージを確認せずに寝てしまっていました」と返信を打っていると、ちょうど姫野さんから着信が入った。
慌ててスワイプし、事情を話すと姫野さんは明るく笑った。
「何かあったわけじゃないなら良かった。
こんな時間に急にかけちゃってごめんね」
そう言って姫野さんは電話を終わらせようとした。
咄嗟に「あの……」と口から出た。
自分でもなんでそう言ったのか、わからない。
もう少しだけ話したかったのかもしれない。
昼間は、貴重な有給を自分に使ってもらって……と思っていたのに。
なんて自分は図々しいんだろう。
「うん、どうしたの?何かあった?」
ゆっくりとした口調でそう返されて、冷静になった。
「…いえ、何でもないです。
おやすみなさい」
電話を切って横になると、自分が馬鹿みたいに思えた。
いくら姫野さんが優しくてお兄さんみたいだからって。
明日になれば、何か状況は変わるかもしれない。
そう言い聞かせて目を閉じた。


