「そう。明日も行くの?」


「まぁね……」


もしかしてお母さんはさっちゃんの子供が男の子だと知らないんだろうか?


だから安心してるとか?


そう思うと、余計になにも言えなくなってしまった。


ついさっちゃんの子供は男の子だったと口を滑らせれば、もう言えに行けなくなってしまうかもしれない。


それだけは避けたかった。


最初徹を見たときはビックリしたし、家に上がることはできないと思ったけれど、今ではそれとは真逆なことを考えている。


たった数時間でこれほど自分の考え方が変わるなんて思っても居なくてびっくりしている。


「そう。仲良くなれたのならよかったわ」


母親は嬉しそうにそう言ったのだった。