普段は裸体で家の中は歩き回らないのだが、時々面倒くさい日もあるので、タオル1枚の状態で直接リビングに行くこともある。(言い訳)
長年、母と2人暮らしだったこともあり、完全に気を抜いていた。
「……早く服着ろ、あほ」
「ご、ごめんっ!大変お見苦しいものを…っ!へ、部屋戻るね…っ!?」
後ずさりながら階段方面までじりじり動く。
その拍子に体に巻いているバスタオルが緩んで、バサッと広がり落ちる音がした。
バスタオルが足下に落ちているのを無言で見つめる。
私は今、全裸を同年代の男子に見られている状況となった。
ゴヒュッ…と喉が鳴る。
「うわぁぁぁぁぁっ!!!ごめんっ!!ほんっとにごめんっ!!」
血の気が引いて顔面蒼白になり、慌ててバスタオル拾う。
そしてバスタオルを巻き直してから全速力で階段を駆け上がり、自室に逃げ込んだ。
「ちょっと蘭ちゃん?そんな大きい声出したら近所迷惑になるでしょ……って、あら?スズちゃん、どうしたの?耳真っ赤よ?」
「……」
とんでもない大失態を犯した、とある日の夜だった───…。



