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「蘭、萌瑠!今から合コン行かない?」
放課後、HRが終わった直後にゆずぴが私たちの所にやって来た。
私たちは、何度か瞬きをし、「合コン?」と声を揃える。
「今日、一緒に合コン行く予定だった女子メンバー2人が急用で来られなくなってさ〜。蘭たちこの後暇だったら一緒にどうかな〜って思って…」
これはいい機会だ、と思った。
「行きたい!」
私にもとうとう彼氏ができるかもしれない。
「そんじゃ、蘭は決まりね。萌瑠はどうする?行く?前の彼氏と別れてだいぶ経ったでしょ?」
「うーん…。まあ、蘭が行くならめるも行く…」
「おっけー!」
話がまとまったということで、私たちは今から合コンへ行くことになった。
もし、今日の合コンで好きな人ができたら『すずくんへの好意は一切ありません』と証明できるだろう。
今朝の登校時も大変だった。
すずくんと一緒に学校に向かっているところを色んな生徒たちから不思議そうな顔で見られた上、あらぬ誤解を与えてしまったのだ。
すずくんにお弁当を届けに行った日以来、私とすずくんが付き合っているのではないか…と少しだけ騒がれていたが、めるちゃんと3人一緒に学校へ行くと、今度は『小鳥遊 鈴、まさかの二股…?』と口々に話す生徒が現れた。



