届かない思い



家に帰ってきた。

あの後、式が終わりなぜか分からないけどクラスの子たちと打ち上げをして、そのまま解散した。

帰り際に友だちが、

「あっそうだ。これ、頑張って勝ち取ったんだからね。大事にしてよね」

と言って何かを渡された。

まだ、中は見ていない。

私は今、電気もつけていない部屋で1人

目をつぶってみた。

あの日、先生とあった日から映像となって流れてくる。

楽しかった日々が

そして、先生とその奥さんが、

奥さんに向ける視線が

最後に先生の一言が頭から離れない。

いつもは言わない言葉が

あの場で吹っ切ったはずだった

でも、私が欲しかった、言いたかった言葉、視線

は全て私には来なかった。

当たり前だ。先生と生徒

そんなのはわかっていた。

これは届かない思いなのだから。



私は今世紀最大の失恋をした


友だちから貰ったのは、ブーケ


ではなく式場のケーキと先生に送られていた紙吹雪だった。



「こんなのいらないよ」



ケーキはとても美味しかった。

紙吹雪は、どうするか考え中だ。