緑谷side

僕らは今、途方もない悪意に当てられていた。

本来ならUSJという施設で、人命救助訓練(レスキュー)を行う筈だった。


突然現れた黒い(もや)の中から出てきた(ヴィラン)たち。


相澤先生が戦いに行った隙を狙って、僕を含めた生徒たち全員が黒い(もや)(ヴィラン)によって、各々(おのおの)別のエリアに飛ばされてしまった。


黒い(もや)の正体はワープの個性だった。






水難(すいなん)ゾーンに飛ばされた僕たちは、僕が負傷したものの何とかその場にいた(ヴィラン)を捕らえられた。


そして次に向かったのは中央広場。


そこに居たのは至る場所に手を付けた気味の悪い青年と、青年に触られた肘からボロボロと風化していく相澤先生だった。