【コミカライズ】それの何がいけませんの?

 それは疑問ではなく確信。



 今回の件で、兄上は王太子の地位を失うだろう。

 そうすると、俺が次の王太子になる。





 エルビナは兄上との婚約を解消したかっただけじゃない。

 俺を王太子にしたかった。





 だからこそ、令嬢たちを抱き込み、不自然な金の動きを作り上げ、兄上が彼女を断罪するよう仕向けたのだろう。





「さあ、どうでしょう? けれど、それの何がいけませんの?」





 とびきりの笑みを浮かべつつ、エルビナが尋ねる。



 参った。

 本性を知る前より、今の方が余程目が離せない。

 きっとエルビナには、俺のこの反応までお見通しだったのだろう。





「いいや。君は悪くないよ」





 どうあっても俺は、彼女が好きで堪らないらしい。

 俺達は身を寄せ合いながら、声を上げて笑うのだった。




【後書き】
 最後までお読みいただき、ありがとうございました!
 二面性のあるヒロイン、逞しい聖女がお好きな方には拙作『聖女、君子じゃございません』を大変おすすめしております!

 聖女らしさの欠片もないずぼらなヒロインと、面倒見のいい騎士のラブコメ(ざまぁあり)となっておりますので、是非読んでみてください!

 改めまして、最後までお読みいただきありがとうございました。