***
「驚きました?」
平穏を取り戻した夜会会場。
美しいワルツが流れる中、俺とエルビナは身を寄せ合う。
「ああ。本当に驚いた。完敗だ」
問い掛けに応えつつ、俺は苦笑を漏らす。
エルビナの完璧すぎる聖女の仮面に、見事に騙されてしまった。ここまで来ると、寧ろ清々しい。エルビナも人間だったんだなぁなんて思ってしまう。
「一つだけ言い訳をさせていただくなら、殿下の体調不良については、わたくしは無関係ですのよ? 治癒も試みましたし、呪ったりしてませんわ」
「わかってるよ」
あれはきっと、神から兄上への警告だったんだろう。全く効果はなかったようだけどね。
「だけど、エルビナ。君の計画は婚約解消までじゃない。今、この時まで続いていたんだろう?」
尋ねつつ、俺はエルビナを真っ直ぐに見つめる。
「驚きました?」
平穏を取り戻した夜会会場。
美しいワルツが流れる中、俺とエルビナは身を寄せ合う。
「ああ。本当に驚いた。完敗だ」
問い掛けに応えつつ、俺は苦笑を漏らす。
エルビナの完璧すぎる聖女の仮面に、見事に騙されてしまった。ここまで来ると、寧ろ清々しい。エルビナも人間だったんだなぁなんて思ってしまう。
「一つだけ言い訳をさせていただくなら、殿下の体調不良については、わたくしは無関係ですのよ? 治癒も試みましたし、呪ったりしてませんわ」
「わかってるよ」
あれはきっと、神から兄上への警告だったんだろう。全く効果はなかったようだけどね。
「だけど、エルビナ。君の計画は婚約解消までじゃない。今、この時まで続いていたんだろう?」
尋ねつつ、俺はエルビナを真っ直ぐに見つめる。



