【コミカライズ】それの何がいけませんの?

「あのぅ……そもそも私達、買収なんてされてませんよ?」





 その時、兄上の後ろに控えていた令嬢たちが、そっと口を挟んだ。





「何!? だが、お前達はこの女に協力したと……! 依頼を受けたと言ったではないか!」



「確かに、エルビナ様のご依頼を受け、私達は殿下に声をお掛けしました。けれど、私達はエルビナ様を敬愛しておりますし、お金など戴く必要がございません。それに、誘惑と呼ばれるようなことは何も。殿下は自然に口説いていらっしゃいましたもの」





 キッパリとそう言い放つ令嬢たちに、兄上は目を白黒させる。

 エルビナを見つめると、彼女はそっと目を細めた。