「何がいけませんの?」
けれど、エルビナの口から飛び出したのは、予想だにしない言葉だった。
「わたくし、何も悪いことはしておりませんもの」
エルビナのセリフはそんな風に続く。俺は言葉を失った。
「悪女め、ようやく本性を表したな! 悪いことはしていない等と、よくそんなことが言えるものだ」
「その言葉、そっくりそのままお返ししますわ。だってそうでしょう? あなたが王太子として相応しい方なら、苦言を呈すことも、策を弄する必要も無かったのですもの。悪いのはローガン様の方。わたくしは何も悪くありませんわ」
聖堂で民を導く時のように、エルビナは淡々と言葉を紡ぐ。その表情は気高く、可憐で美しく、いつもとちっとも変わらない。
俺の心は混乱していた。何が本当で、何が嘘なんだろう? そんな風に尋ねたくなってしまう。
けれど、エルビナの口から飛び出したのは、予想だにしない言葉だった。
「わたくし、何も悪いことはしておりませんもの」
エルビナのセリフはそんな風に続く。俺は言葉を失った。
「悪女め、ようやく本性を表したな! 悪いことはしていない等と、よくそんなことが言えるものだ」
「その言葉、そっくりそのままお返ししますわ。だってそうでしょう? あなたが王太子として相応しい方なら、苦言を呈すことも、策を弄する必要も無かったのですもの。悪いのはローガン様の方。わたくしは何も悪くありませんわ」
聖堂で民を導く時のように、エルビナは淡々と言葉を紡ぐ。その表情は気高く、可憐で美しく、いつもとちっとも変わらない。
俺の心は混乱していた。何が本当で、何が嘘なんだろう? そんな風に尋ねたくなってしまう。



